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第31話 弁護

Auteur: G3M
last update Date de publication: 2025-12-07 04:43:17

「麗華は悪くない。悪いのは範経兄さんだわ」とけい

「どういう理屈なの? 悪いのは父親と継母じゃない。虐待よ。ひどすぎるわ」と由紀。

「いいえ、そもそも範経兄さんが悪いわ。女の子に気を持たせて、いざとなったら逃げてしまうなんて最低だわ」とめい

「あなたたち、話を聞いていたの? 範経は再婚家庭のトラブルに巻き込まれただけよ」と由紀。

「それが間違いだわ。なぜ兄さんは自分から何もしなかったの? 何もトラブルを解決しようとしなかったじゃない」と圭。

「ひとりぼっちの麗華ちゃんの面倒を見てあげていたのよ。十分解決してるわ」と由紀。

「いいえ、そこが問題なんです。兄さんは麗華の世話を喜んでしていたはずよ」と明。

「しかも、麗華が自分を好きになることを分かっていた」と圭。

「範経はそんな悪人じゃないわ。範経が魅力的だから女性がひきつけられるだけのことよ。まるで罠にかけたような言い方しないで!」と由紀。

「兄は馬鹿じゃないわ。むしろその逆」と明。

「範経は結果がわかっていても親切をする人よ」と由紀。

「兄は天使ではなくて悪魔よ。親切をして、一緒に落とし穴に落ちていくのよ。わかるで
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  • 二人の彼女がいる理由   第1話 由紀

     唐崎由紀は幼馴染の塚原範経を連れて帰宅した。「お帰り」と母の裕子が出迎えた。「今日は祥子ちゃんと一緒じゃないの?」「祥子ちゃんは今日、お家の引っ越しなの」と言いながら由紀は框を上がった。 範経の腕を引っ張って、長い廊下の奥へ入っていった。由紀を溺愛する父親が「女の子の部屋は二階でなくてはいけない」と言って、平屋の屋敷の奥にわざわざ由紀の部屋を増築した。だから廊下の突き当りに階段がある。 由紀は範経の手首をつかんだまま階段を上がり、自分の部屋のドアを開けた。奥の窓際にあるベットに範経を押し倒し、スカートをひらひらさせながら腹の上に馬乗りになった。「答えても

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